解読不能。

舞踏メソッドを応用した踊りのアイデアを、ノートに書いている。

思いつくまま脈略もなく、言葉、絵、図。

風船男、枯木人間、頭の半分が1mある、見えない手で悪さをする、とか。

架空の動植物、架空の臓器の絵がやけにリアルに描かれていたり。

まあ誰に見せるものでもなく、人には価値もなく解読不可能なれど、自分では楽しんでいる。

この現代のヴィオニッチ手稿wとも言える自分ノートを家で読み返そうとしたら、無いではないか。

そんなものを人に見られた日には身の破滅である。

それを書くのは決まって木曜日の午後、ドリンクバーのあるあの店あの席、と決まっている。

かくして、それはその店にあった。

同時に私は居心地のいい場所をひとつ失ったのだ。

広告を非表示にする